顎をうごかすとガクガクする、音がする、口が開けづらい等の症状に心あたりはないでしょうか。現代人の10人中7~8人は大なり小なり一度は感じたことがあると思います。原因として大別すると、筋肉から生じる場合と顎の骨自体が悪い場合、関節の運動や咬み合わせが悪い等の時に生じると考えられています。
治療法としましては、外科的な方法と咬み合わせをなおしていく方法があります。欧米では外科手術を行い、場合によっては人工関節に代えるようなことまでなされていますが、本邦では患者さんの方もそこまでして治療されるかたは少ないようです。しかし、内視鏡を用いた方法も進歩し、切開部を極く最少にとどめられるようになってきましたので、段々普及すると思われます。他方(現在主流の)咬み合わせをなおしていく方法の場合、ヒトの顎の構造、運動等をよく理解していないといつまで経ってもなおらないケースもあり、専門の者が詳しく調べる必要があります。
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